カーシェアとビル駐車場での混乱と首都高

初めてのカーシェア

近所の駐車場にカーシェア専用の駐車場があったので気になっていた、美容師さんがカーシェア使うと言っていた、などなどの理由で今回初めて某カーシェアを利用してみた。数駅離れたショッピングセンターに行ったのだが、1.5時間利用して2000円程度で、かなりお手軽でコスパ悪くないなという感想。24時間、空いてさえいればいつでも使えるのも魅力。

スマホから(ウェブサイトにあるボタンから)解錠/施錠できるのが新鮮で、そういうAPIもあるんだな、と思ったが、シンプルなものではなくてデジタルキーという技術が使われているらしい。利用する側としてはそれを全く意識する必要なく、セキュリティが担保されているというわけで、有り難い話だ。

トラブル時にどうするかは予めわきまえておく必要がある。車体感覚は少しずつ身につきつつあるとはいえ、事故や想定外の事象は起こるものだ。トラブルシューティングはトラブルが起こる前にしておく必要がある。事故った場合、返却が遅れた場合、故障の場合など、それぞれどうすべきか。

返却が遅れそうな場合

  • 延長手続きをとる。
  • もし延長できない場合はサポートセンターに電話で連絡する。
  • 遅れた場合には時間の2倍料金が請求されるらしい。

事故・故障の場合

  • 安全な場所に車を移動させてサポートセンターに電話で連絡する。

利用開始手順

  1. まずは、スタンドサインを車が出られるように車の前から移動させる。
  2. 予約内容と車を確認して、ウェブサイトもしくはアプリから「利用開始」ボタンを押下して解錠
  3. 車の周りの傷等確認
  4. 運転席に乗り込んで、助手席の前のボックスの鍵を取り出す
  5. 運転の準備をして駐車場から出す(場所によっては一旦車を停めて、スタンドサインを駐車場中央に戻してから出発する)。

返却手順

  1. 駐車場に駐車し、ライトを消してドアミラーを閉じ、エンジンを止める。
  2. 鍵をグローブボックス内に返却して「返却」にセットする
  3. 窓の閉め忘れや忘れ物等がないかを確認、ゴミが落ちてないかを確認*1
  4. 車から降りてドアを締め、サイトもしくはアプリから「利用終了」ボタンを押下して施錠
  5. スタンドサインを車の前に戻しておく。

商業ビルの地下駐車場での混乱

駐車場の入り口が思いの外分かりづらかった。事前に商業施設のサイトで場所までしっかり確認していたが、それでも果たしてここでいいのか確証が持てない。ウインカーを光らせるところまではやったが、万一全然違うところに入り込んでしまったら事故の危険もある。後続車が待っているようだったので、ウインカーを消して一旦はまっすぐ進んだ。他の駐車場を使うしかない。

そういえば、地方への旅行先でのレンタカー利用の経験が大半の自分にとって、ビルの屋内駐車場を利用したことはこれまで殆どなかった。東京でいろんな駐車場を積極的に利用して、経験を積むしかない。

次に行った駐車場は入り口が比較的わかりやすかったのだが、B1Fの駐車場はどれも企業名の札が掲げてあり、いわば定期利用のスペースだった。どこに停めようかとゆっくり回っていたところ、一般車はB2Fという看板が目に入った。降りるための場所を探さなければならなかった。

用事を済ませて、次はB2Fからどうやって上がるかで悩む。地上になんとか出たところでも、料金所で微妙にハマったり、どこから公道に出るのかもわかりづらいなど、そこそこ難しいゲームをやっているようなストレスはあった。なるようになれというある程度の開き直りは必要だろう。流れを無視して道の途中で止まってしまうのは、一番よくない

さて、そこで一つ用事を終えて次の場所に移動したが、それまでのごく短い間にも、「右折禁止の道で右折してしまう」という凡ミスを犯してしまった。右折時に対向車線の流れが途切れるのを待機し、いよいよ右折というところで対向車線の直進車からクラクションを鳴らされた。もしかしてやってしまったか*2と思い後からGoogleマップで経路を調べてみたら、最短であるはずの右折ルートを示さず、遠回りして対向車線から左折するルートを提示した。ストリートビューで確認したら、道路の脇にこんな道路標識があった。

気づかなかった…。

教訓:「曲がる時には左右確認する以前に標識を確認せよ

都市部の道では、常に右折禁止の可能性を考えておく方がいいかもしれない。

もちろん、今回のケースでは右折レーンを表す道路標示もなかったわけだし、下図にもあるようにいかにも直進のみをアフォードするような破線が描かれていたわけで、運転に少し慣れている人なら、初めて来た道であっても右折禁止であることはすぐに気づいたことは間違いない。右折禁止であることはそれなりに全力で示されてはいるのだ。

改めて振り返ると、自分は自転車で相当車道は走ってきているのだが、自転車の場合、一方通行は「自転車は除く」パターンが多く、また、右折はそもそもできない(二段階右折が必要だし、横断歩道がないところで対向車線を横切って右折することは相当の田舎道でもない限りあまり現実的ではない)。駐停車禁止も少なくとも交通標識のものはほとんど関係ないし、速度規制もほぼ無縁の世界だ。したがって、自転車だけ乗っているのであれば、標識を特に意識しなくてもほとんど問題なく乗れてしまう。改めて車道を意識して自転車で走ってみると、標識の多さに驚かされる。

自動車の運転時には以下について注意することにしよう。

  1. 道路標示・標識をしっかり見るように意識すること
  2. 曲がるときには左右をしっかり確認すること
  3. 動いている時には1秒以上前方から目を離さないこと

なんとか道路標識を地図で事前に把握できないものか。しかし多くの地図には道路標識は描かれていない。一方通行くらいは地図上についている矢印でギリわかるにしても、ピンポイントに右折を禁じているかどうかはわかりづらい*3。道路標識を網羅しているデジタルマップがあれば欲しいのだが、ちょっと探した限りでは見つからなかった*4。確実なのは、カーナビに目的地を入力して提示されたルートに従うことだが、カーナビに目的地を入れるのは面倒くさい(最近の車はアレクサみたいに声で入力できたりするんだろうか?(ソフト)キーボード入力はサポートし続けるとして、音声入力は全デバイスサポートしてほしい)。Googleマップで経路探索も上述のように信頼できそうだ。

次の商業施設も、B2Fまで下る必要があった。ここは幸い1時間無料だったのはありがたかったが、上り専用の坂がみつからずしばらく探すことになった。どうやら上り下りの2車線が同じ道に含まれていたらしい。屋内駐車場は出入りする車が多いわけではないので、前を走る車を参考にできず、自分で解決しなければならないというのが一つ難しい要素だ。

駐車場では一方通行のケースも少なくない(PA等の経験から)と思ったので、B1Fに上がった時の右折/左折でも少々迷ったところもあった。意外に標示がわかりづらい。最初のビルでは、上がったところにデカデカと左向きの矢印が書いてあったのでわかりやすかった。道も狭いので、なんでもないT字路でバックで調整するハメになったりした。ハンドルの切り方についても練習したかったのだが、正直その余裕は全くなかったところも含め、我ながら初心者ムーブ過ぎる。

車のUIに文句を言いたいことは多いが、標識・標示に関しては全く言い訳はできない。規格は全国で統一され、視認性やわかりやすさについては一度勉強すれば永久に通用するものだ。今後心を入れ替えて学び直します。

首都高

都内住みで車で旅行に行くと首都高は否応なしに通るものだが、都内の移動で首都高を使ったことはなかった。

  • 風景がよい。普段見ている都内の景色が違って見える。非日常感がすごい。ゲームの背景みたい。
  • 狭い。場所によっては高速道路とは思えない狭さ。というか自動車専用道路なのか。
  • スピード出せない(出したら危険!)
  • カーブが多い。コーナーというよりカーブ。
  • いたるところに出口がある。
    • 車線が基本的に出口 or 本線という感じで、「追い越し車線」という概念がなさそう。追い越しってしていいのか?
  • 都内のいたるところにICがある。
  • 謎の爽快感がある。

*1:後部座席の窓の締め忘れに注意

*2:ラクションは危険よりも交通ルール違反を表すケースが多い印象

*3:別に右折禁止だからといって、右側の道が一通とは限らない

*4:マジなんでなんだろう。メンテは大変だろうけど、この情報がないとカーナビは作れないよな…。それなりに高価な情報ということだろうか