友人戦で、いきなりラッキーで数え役満を上がったりしたことがあったから、三麻との出会いは悪いものではなかった。ただ、もっぱら四人麻雀ばかり打っていたため、雀魂での段位戦は1半荘も打ったことがなかった。
四人麻雀で雀士3に昇格したのがきっかけで、段位戦で三麻を始めてみた。
初心でレベルを上げるまでのポイントは非常に小さい。何回かトップをとるだけで昇格できてしまう。四麻で雀士3まで上がっていて、最低限の知識は身についただろうちょっと気分を変えて、三麻でレベル上げを楽しんでみようという軽い気持ちからだった。
しかしそんな楽観はものの見事に打ち砕かれた。確かに手はまとまりやすい。抜きドラも一つで点数二倍なのだから、ボーナスにしては破格だ。しかし条件は皆同じなのだ。自分が手早く聴牌したときには、他家もまた聴牌かそれに近い位置にいる。四麻と比べると体感速度二倍のスピード感。そしてスピード感以上のインフレスコア。初心1から初心2に上がるのは一度トップをとればいけるが、初心2から3に上がるまでの80ポイント?は果てしなく聳え立つ崖のようにも思えた。
東風戦で10局くらい立て続けに打って、初心2で0ポイント。たまにトップをとれてもまたすぐにマイナスを食らって0ポイントに戻る。放銃しないように守ったつもりでも跳満、倍満をツモられる。まだ攻められると思っていたら放銃する。いい手を張っても他家に和了られる。軽い絶望を覚えてスマホの電源を切る。
思えばヤケになっていたところはあったんだと思うし、またたまたま調子の悪いタイミングに重なったというのはあったのかもしれないが、こう負けが続くと三麻は四麻とは別ゲーとしか思えなくなってきた。インフレゲーの運ゲー…しかし勝っている人はいる。間違いなく強い人はいる。いったいどう打てば…?絶対に四麻とは違うコツ/考え方はあるはず、そう思ってネットで検索してみた。
そこで見つけたのがこのブログ記事だった。
麻雀で新しい考え方に触れるとき、それは大概自分が全く予想もしていないところのドアを開けてくれる。だから、そのインパクトは大きい。だいたい、「目から鱗が落ちる」感覚をリアルに味わうことができる。瞳孔が大きく開くような感覚*1。このブログ記事でもそれが再現した。
結論から言うと、「3麻の方が4麻より収束しやすい」です。
牌の種類が少ない分、1つ1つの情報が4麻よりクリアになります。
役決め打ちの手牌進行が少ないため河に情報が落ちやすい。また、ドラが多くあり、手役を追うよりも牌効率重視になりやすいため、読みもしやすいです。
3麻した事ない人には、このクリアな感覚を是非味わって欲しいです。
「8pと中のシャンポンが本線やな。うんうん。」とか気持ちいい程に分かる事があります。
今読んでも自分の瞳孔のサイズが大きくなる気がする。
「三麻の方が四麻より収束しやすい」という命題は、「三麻より四麻の方が運ゲーだ」と言い換えられるだろう。この運の要素の強いゲームをどう攻略していくべきか。その攻略法を探していたら、そもそも前提が誤っていることを曇りなく伝えられた衝撃。
以降、三麻に接する姿勢が明らかに変わり、その後10戦程度であっさりと雀士1まで昇格することができた。前提として運ゲーという思い込みがあったら、こうはいかなかっただろう。気づかせてくれたこのブログ記事には感謝しかない。
*1:四麻でも何度もそういう体験をした。麻雀というジャンルは、自分が生きてきた中ではもっとも新しい知に出会うときの衝撃が大きいジャンルだ