駐車の達人4(Dr. Parking)

という無料のアプリを見つけた。

駐車の達人4

駐車の達人4

  • SUD Inc.
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駐車シミュレーターアプリで、ちょっと広告が多いのは玉に瑕だが、操作性もバグもなくリアリティもあり、かつ余計な要素が省かれ、難易度のバランスもよく、良質のアプリだ。ゲームとしてのやりこみ要素は車の購入/カスタマイズくらいだが、タイムや正確さが記録できたら最高だと思う。欠点としてはオンライン対戦はなんだかうまくマッチングできないこと。たまにうまくマッチングできても、すぐにやめたり下手すぎてすぐぶつけるなど、実質的な対戦が成立しない。プレイヤー数がおそらく少なすぎるので成立していないということだと思われる。適当な自動運転(COM)と対戦できればいいのにね。

検索してみると、昔からそこそこ知られたアプリらしく、YouTube動画などもいくつか見つかる。バズるほどではないが、スルーされないのは良品質の証と思う。

このアプリのおかげで"運転したい欲"がある程度満たされた。運転したい≒練習したいなので、そういうことになるのだろうか。いろいろ実験もできるし、タイムが記録されない代わりにタイムアップもないので、ノルマを無視して与えられたコースの上で永遠に試行錯誤できる。

このゲームを通じて気づかされたことは結構多い

  • トップビューではなく運転手視点のビューで練習する方がいいのだろうが、トップビューでもハンドルの動きやアクセル/ブレーキの操作に合わせて車がどう動くかをシミュレートできてそれを観察できるので、無理に運転手視点でやらなくても充分イメージトレーニングになる。
    • 運転手視点は、本来あるべき「目視」がサポートされておらず、しかも完全固定(もしかすると、トップビューはこれを補完する機能でもあるのかも)なので、これだけでプレイするのは実際の運転よりも難易度が高い。
  •  左折も右折も、イメージとしては「後輪を軸に回転」する。
    • なので、直進時の右折/左折は「内輪差」が発生するので危険
      • 前輪を軸に回転すると思っていたら大間違い
    • バックしながら左折/右折する際には、後輪基準でよい。
      • 例えば、「後輪が角にさしかかったらハンドルを回す」でよい。
        • 縦列駐車で、「前の車と後輪が揃ったらハンドルを切る」というのはこれに基づいている。
    • 例えば右の壁すれすれで駐車しているときに、Rレンジに入れてハンドルを左に切ると、頭が右に振られるので右の壁と車の前の部分が激突する。
  • バックで進入して停めるという選択肢は、思ったよりも頻繁に使う。頭から突っ込むパターンは考えてもいいが、バックで停める方が楽なケースも多いと思う。
  • 「駐車の枠に対してワンストロークで駐車できるときの車の位置」…(*)のバリエーションを知識として知っておけば、駐車の枠を目指すのではなく、(*)の車の位置を目指すことができるようになるので、難易度が下がる。駐車問題は、「初期位置から回転(右回転、左回転)と直進(前進&バック)を組み合わせて車の位置を目的位置に移動できるか」という問いなので、移動を式変形と思えば数式の同値変形みたいなものだ。

いずれにしても、アプリ上でシミュレーションできるというのは大変ありがたい。実車ではもちろん微妙な違いはあるのだろうけど、メリットの方がはるかに大きそうだ。最近はスマホで3Dモデルをぐりぐり動かせるゲームを普通にプレイできるので、運転練習という観点からは本当に恵まれている。ちなみに自分が免許を取ったときも、高速教習はシミュレータで行っていた記憶がある*1が、教習場のシミュレータよりも遥かに高機能だと思う。

難しいステージ

STAGE 37

非常に実戦的な配置。また、車をどう動かせばいいか、というプラン構築は非常に容易い。しかし、実際には駐車場の可動スペースは非常に狭く、ミスなく確実に駐車するのは高いスキルが必要になる。これが軽々クリアできるようになれば、普通の駐車場で困ることはないだろう。

STAGE 41

80ステージ中最も狭い?と思われるステージ。4つの枠が長辺を接する形で横に並んでおり、例えば下図のような移動を求められる。ただの「駐車練習」から、「自在に車を移動させる練習」へとフェーズが変わっている印象。

STAGE 66

前進してバックしてまた前進してバック、というM字を描くギザギザのコース。スペースが狭いので、「前進してバック」でうまく車体の向きを調節するのが非常に難しい。







 

 

*1:そういえばそれも覚えている数少ないことの一つだ