車のUI/UXについての感想

どうしてもウインカーレバー(ターンシグナルスイッチ)が気になってしまう。ウインカーレバーはなぜか車ごとに癖がある。人の好みがそれぞれということだろうか。某コンパクトカーの場合は、右折ウインカーを戻したら行き過ぎて左のウインカーが勝手に入ってしまい、ちょうど止めるための塩梅がわからなくなった。ウインカーは使い方を誤ったら人に迷惑をかける機能だし、ひいては事故にも繋がる機能なので、こんな些細な使い勝手で混乱させないでほしい。

ウインカーレバーが硬すぎて、固いウインカーを入れると今度は逆にやたら回りやすいライトのスイッチが勝手に入ってしまう、という謎設計もあった。これだけで、もうそのメーカーの車には乗りたくなくなったし、上記コンパクトカーのメーカーについても同様の気持ちを抱いた。他で飛び抜けた側面があるならいいんだけど、リアシートも狭いし、ウインカーの音も小さくて聞こえづらいし、コンパネのウインカー表示もハンドルで隠れて見づらいし、しみじみ自分向きではない車だな、と思った。

ウインカーの音が小さいのは、もしかしたら音量のせいで道交法にしたがったウインカーの使い方を避けるユーザーに配慮しているのかもしれないが、注意しないとウインカーが点灯しているのかどうかわからないような音量では困ってしまう。それならワンタッチ形式にしてくれた方がよい。

同じようなことを感じている人もいる。

トヨタライズ(ダイハツロッキー)について質問というか、愚痴という... - Yahoo!知恵袋

本当に慣れないと使いづらいですよね。
私もライズに乗ってまして、最初は右に車線変更するのに右に出し、車線変更終わったら戻してしまう動作をして左のウインカーがつき、また戻そうとして右がつき、挙動不審になってました。

#車種は違うのに全く同じ感想w

それにしても、車にはこれまで何百万、何千万というユーザーの利用事例の蓄積があるはずだ。世界的には何億、何十億というオーダーになると思う。それなのに、なぜこんな、「車に乗ったら100%使う機能」のユーザビリティがこんな悪くなり得るんだろう。ひとつには、以前も書いたが、家電同様「車は一度買ったら良くも悪くも慣れてしまう」ということ。

ちなみに上記回答は、ワンタッチウインカーがほしい、という要望に対するリプライ。メーカーも、このユーザー同様「わざわざ車を作ってやってるんだから有り難く思え、多少の不便くらい自分でなんとかしろ、そうでないやつは運転止めろ」という姿勢なのかもしれない。

カーシェアの普及によって、ユーザーは様々な車種をメーカーの枠を超えて気軽に利用することができるようになった。レンタカーよりも遥かにハードルが低くなるので、今後は「初見利用の感想」が増えてくるだろう。そして、新規車種を購入する際に、まずはカーシェアで試乗してみるというユースケースも増えてくるはずだ。ユーザーは、嫌な思いをした車種やメーカーでは車を買わなくなる。この流れで、「買ってくれれば慣れてくれる」というメーカー側の期待もそろそろ終わってくれると期待している。それとも、自動運転の普及が先だろうか?

とはいえ、ブログで文句を言っても(何も、永遠に)変わらないので、レンタカー/カーシェアユーザとしては、ウインカーレバーの使い勝手については出発前に一度しっかり確かめておき、慣れておくことを習慣にするのがよさそうだ。