槓の pros & cons

暗槓だろうが明槓だろうが、基本的に

  • [Cons.] 4枚切れを晒す→他家の戦略に影響を及ぼす
  • [Cons.] 新ドラ、裏ドラを増やす
    • [Cons.] 他家の戦略に影響を及ぼす
    • [Cons.] 他家にドラが乗る確率が増える。特に立直した時には裏まで乗るので非常に危険
  • [Cons.] 手変わりの余地をなくす
  • [Cons.] 降りる際の安牌の選択肢を減らす

というデメリットは少なからずある。場の条件ががらっと変わり、予定を狂わせることにもなるだろう。

これに加えて大明槓の場合、

  • [Cons.] 門前手でなくなり立直できなくなる

というヤバいデメリットがある。また、加槓の場合

  • [Cons.] 槍槓でロン上がりされる

リスクも無視できない。

一方で、メリットは以下のようなものが考えられる。

  • [Pros.] ツモ回数が増える
  • [Pros.] 槓子刻子に新ドラが乗れば一挙に高得点を狙える。
  • [Pros.] 高い符数(么九牌を暗槓して門前ロン上がりなら最低70符!)
  • [Pros.] 三槓子(ひいては確率極小だが四槓子も・・・?)を狙える

ドラが一枚も手元になく、役牌のみで聴牌した時に、暗刻の牌をツモってきたら暗槓してせめて30符→60符として点数を倍増させることを考えてもいいかもしれない。既に5翻以上が確定していたら符数は関係なくなるのでメリットはドラとワンモアツモだけになる。

加槓に関しても、放銃というリスクに加えて槓した牌による槍槓のリスクを負う必要がある。上がりに近いタイミングでないとデメリットの期待値がメリットのそれを上回る可能性がある。

基本的には槓はツモ回数を増やして上がりたい際の手段とみなすほうがよいだろうか。立直の際の暗槓は比較的メリットが生きる(ツモ切りよりも新たな牌をツモれる方がいいに決まっている。手牌がやや読まれやすくなるデメリットもあるだろうか?)ので、聴牌もしくはそれに準ずる形での加槓や、立直の際の暗槓についてはアリだが、大明槓と、聴牌してない状態での暗槓は微妙な気がする。

とはいえ、もう少しメリット・デメリットを定量的に評価してみる必要はあるかも*1

*1:例えば、一度槓をしたときに支払う点数は平均1.2倍になるか、あるいは平均2.8倍になるかはだいぶ異なってくる