社会人になるとはどういうことか

定義とか、条件とかそういう意味ではなくて、「意味的に、実質的に、結果的に」どういうことかということ。
「社会人になる」つまり「職に就く」ということなんだけど、その意味は、「今までフィクションに過ぎなかったもの、今まではお話に過ぎなかったもの、今までは想像でしかなかったものが、現実になる」ということ。
逆にいえば、社会人になるまでは、世界はフィクションでしかない。人間は、生きているのではなく、生かされている。これは狭い意味で*1
やはり、自分で稼いだ金で住む場所を確保し、食料を確保し、誰の経済的援助も借りずに生きていくことは、それまでとは決定的に違う。これが前提としてあって、初めて人は今までフィクションであった世界へと足を踏み入れ、次々とフィクションをノンフィクションへ変えていくことができるのだと思う。

*1:もちろん、人間である限り、社会人であろうがなかろうが、広い意味では他人の存在によって生かしてもらっているのであります。