最近の三麻

相変わらず雀傑2でうろついております。

しかし、一時の不調を経て、最近明らかに打ち方はいい意味でブレなくなってきたと思う。

とにかく三麻はスピード勝負で、上がりを目指すためには何よりも上家と下家にリーチをかけられる前に自分が聴牌しなければならない。河の三段目以降は、(仮にリーチされていなくても)誰かは確実に聴牌しているという意識でいること。

さらに、守備(安全牌の確保、降り方)を強く意識して立ち回ること。つまり、「リーチがなくても降りる」という選択肢を確実に導入する必要があるということ。多井隆晴プロが今回の四象戦夏の陣のエキシビジョンの東風戦で、自分の親番のときに配牌オリしていたのは印象的だった。その局は結果として対面に(おそらくは予想よりもだいぶ高い)倍満を上がられたが、きっちりオーラスで上がってトップ終了。

(四麻だが)千羽師匠も降りる条件として、①リーチされた②三副露された③他家の三翻以上が確実に見えた時を挙げていたと思う。三麻の場合、二段目で三シャンテンよりもシャンテン数が大きい場合、三段目に1シャンテンよりシャンテン数が大きい場合などの場合にはもう降りた方がいいようにも思う。降りながらもシャンテン数が進むことがあり、「降りる」と「上がれない」が必ずしもイコールではないのが三麻の面白いところだ。

これは結局は三麻を金の間で打ち続けてきて、経験的に学んだことに過ぎないので、必ずしも他の場所で成り立つとは限らないのだが、例えば三麻の2段目で上がりまで3シャンテンであるような手を狙うことは、相当に大胆なことをしているという自覚を持ったほうがよいとは思う。以前は、自分がしていることがどの程度大胆なのか全くわかっていなかった。

また、まだうまく言語化できないのだが、ある程度の決め打ちみたいなことは必要で、あまり八方美人な打ち方をしてはならない、と最近強い人の打ち方を観ていて思う。「場況」というのは今まだわかっておらず自分の打ち方に取り入れられてはいないのだが、低い可能性につい期待してしまい、方針がブレて打ち方に一貫性がなくなる、ということが弱い人には多いし、それが弱いことの原因だったりもするわけだ。

また、「点差」と「現在位置」(いまが何局目か)という客観的な条件だけでなく、それに基づく他のプレイヤーがとるべき戦略を、現時点における所与の条件として戦略を練ることが重要だ。これは相当高度な話だと思うのだが、神域ストリーマーリーグのヘラクレスの松本プロが牌譜検討でわかりやすく説明してくれている。これもまた極めて重要な麻雀の技術だろう。

そして目的を意識すること。自分がトップになることか、あるいはラス回避なのか、それとも連対が絶対条件なのか。あるいは◯点以上とることが条件なのか。それによって打ち方は大きく変わってくる。今日の四象戦三回戦の南四局の林Projectさんのように、「あえてラスの人に差し込む」ことが条件を達成する上でもっとも近道になることもあるのだ。

急に具体的な話になるが、トイトイやタンヤオは危険度の高い役で、特にトイトイは副露を重ねると俄然振り込むリスクが上がる。特に三麻では、タンヤオを狙う打ち方はおそらく避けたほうがいい。結果的にタンヤオが付いたという程度にしておくべき。

そういう守備的な観点からも、三麻では字牌の重要性が上がるというのは説明できるだろう。決め打ちすれば、最初から中張牌を切っていけるし、逆に他家が聴牌したときにもオリやすい。

また点数計算については、雀魂をやっているだけでは自動計算に任せきりになって身につきにくいのだが、最近は発売日に購入していたコバゴー式のドリルを少しずつやりはじめた。これは素晴らしい教材だと思う。リアルで麻雀するならだいたい四麻なのだが、その時用に備えておく。