殻を破るためには、資格試験の受験勉強と同等以上に勉強しなければならない

6年前の少年少女囲碁大会の動画を見ていた。小学生の部の決勝を戦った二人は既にプロ入りしている。特に小学生の部については間違いなくプロ棋士への登竜門であって、井山や山下もここで優勝した実績を持っている。

それにしても、準決勝まで進出する人たちの勉強時間が凄い。やはりそれくらい勉強しないと強くなれないということだ。それに対して自分の勉強時間はどうか…。ブログは書いている(別の非公開ブログ)が、それはブログであって、囲碁の勉強にはなってもブログを書く時間=勉強時間にはならない。詰碁を習慣化しているわけでもなければノルマがあるわけでもない。囲碁クエを一日数局打っているだけで、どうして強くなれると思っているのだろうか…。

例えば資格試験であっても、例えば「◯千時間の勉強時間が必要」といった目安があり、小さな資格試験でも受けることが決まれば、それに対する勉強時間はそれなりに一日の多くの割合を占めるはずだ。囲碁をいまの状態から上達する、つまり自分の殻を破るためには、それと同等以上の努力量が確実に必要になる。

つい最近まで、僕も「囲碁を打つ時間がない」といっていたが、相当覚悟を決めないと確かに難しそうだ。

ただ、最近やはり、苦しい(負けること、負け続けること、思うように打てないことは囲碁打ちなら誰でもわかるだろうけど、本っっっっ当にストレスフルなのです)ながらも壁にぶつかり続けていると、やはりそこには自分の弱みーーー囲碁というジャンルに限定されない、自分という人間の弱みが浮き彫りにされており、それに少しずつ気づきつつあるような気がする。

人それぞれ苦手があると思うが、その「苦手」はいわば「呪い」のようなもので、そもそも自分ひとりでは原因に気づきにくいし、気づいたとして当人にとっては改善することは鬼のように辛い、避けたい、嫌な努力を積まなければならないケースが多いんじゃないかと思う。その呪いは、もしかすると先天的なものであるかもしれないし、後天的にトラウマ的に植え付けられたものかもしれない。いずれにしても、それを放置していると呪いのせいで本当の力を解放できない。

そして、打つたびに反省していれば、いつか自分にかけられた「呪い」に気づくことができるはず。魂を磨いて、自分にかけられた「呪い」を一つずつ解除してやること。それが自分のステージを上げるためのいわば条件だ。