ドラムで今やるべきこと

ちょっと不調に陥ったときに、とにかく8.50以上の高難易度譜面をやりまくった。

どうせ適正難易度でもつながらず、スコアは出ないんだから、せめて高難易度に目と体を慣れさせておこう、という目的。ライバルたちも結構がんばって取り組んでいる様子もあったので、自分も負けてはいられないという気持ちはあった。(ちなみに今作では赤ネ折返しにもまだたどり着いていないので、8.50以上は適正難易度よりは明らかに高い。)

ただこれは結果的にはよかった。がむしゃらに雨のように降ってくるノーツを大量のミスを出しながら追っかけ続けると、例えばこういう密度の配置に対応するためにはこれくらい力で叩かないと速さが間に合わないということが体にわからされる感じ。

当然60%台とか70%台前半みたいなゴミみたいなスコアしかでないわけだが、自然と体の無駄な力が抜けてくる感覚はあり、めちゃくちゃ疲れていたはずが、いつのまにかどんなに繰り返してもそこまで疲れなくなっていた。こういう一見やけくそのような取り組みは、そういえばゲーセン友達(主にポップン友達)が「ショック療法」という表現で表していたことを思い出した。

そして、改めて適正難易度付近の曲をやってみると、8.50以上の高密度の(いわゆる手数の多い)譜面と比べるとだいぶ見やすい→処理しやすい→確度も高まってくる。

また、8.50以上でも結構個人的逆詐称みたいなものはあって、手当り次第に叩いているとそういう譜面にも出会う→比較的スコアが出て、スキルも上がる、という思わぬラッキーもあった。

自分の弱点も必然的に炙り出される。同等の難易度でも、60%台がギリギリという譜面もあるし、Sに乗る譜面もある。言うまでもなく、前者の譜面には苦手配置が大量に含まれているということだ。

さて、改めて、最近やるべき譜面はなにか。8.50以上をこのまま続けるのもいいが、それがマンネリになると、世界(密度と速さ)を体で実感するための「ショック療法」の意義は全く薄れ、ただの「まぐれ当たり狙い」に堕してしまう。世界に触れて、何らかの思い込みを脱することができたら、この「高難易度譜面への突撃」の役割は終わっており、「次のステージ」に移行する必要がある。

改めて、音ゲーのプレイの仕方、スキルを上げるための選曲の仕方というのが案外難しいことがわかる。同じことを繰り返していればよい、ということは決してなく、「状況ごとに最適な譜面」が存在しており、したがって最適な譜面は状況が変わるのに応じて変わっていくというわけだ。

さて、「次のステージ」において今やることは何か。①往々にして突撃において無視されがちな「正確性を上げること」。そして、②突撃によって炙り出された「弱点の補強」。そして、③新たな配置への誠実な取り組み。

①、②については、再び適正もしくは適正以下の難易度の譜面に立ち戻ることになる。適正難易度でも、Sにも乗らない譜面はたくさんある。しかし、そういった譜面は見過ごされている、あるいは敬遠されて一度やってそれっきり、ということも多い。過去にそのように見過ごしてきた譜面に向き合うべきときが恐らく今なのだ。

③8.50以上の世界には、今の技術では絶対についていけない配置が存在している。それは恐らく、銅ネ以上の人たちは軽々とこなしている配置でもある。そういう配置を誠実に見て、考えて、体を慣らすこと。例えばYouTubeでx0.5で譜面を確認して、手の動かし方を確認してみる。

そういえば、なにげない譜面でもなぜか叩けない配置というのはよくある。見えなくて叩けないのは仕方ないが、見えているのに叩けないという厄介な配置のことだ。例えば以前にもブログに書いたかもしれないが、SD→HT→LT→FTの16分4連は叩きにくくて困った。この原因は、HTのレーンはSDよりも右側に配置されているのに、実際に叩く際には左手で叩く必要があるからだ。右側のレーンはなんとなく右手で処理したくなるのが人の習性なので、右側のレーンを左手で難なく処理できるようになれば明らかにランクアップした証だと思う。これはあくまで一例に過ぎず、これ以外にも人の錯覚やら思い込みやらが原因で見えるのに叩けない配置はいろいろ出てくると思う。音ゲーでは一瞬の迷いが命取りなので、そういったものに接することができたら、スルーせず、むしろ手放さずに自分の伸びしろとしてしっかり把握すべき。

具体的には、個人的に達見恵楽曲は一筋縄ではいかない譜面で、8.00前後の達見恵楽曲は伸びしろの塊だと感じる。また、バンめしの楽曲。苦手配置が長時間に渡って降ってくるような曲が多く、ビターエスケープ、シンクロフィッシュ、箱庭のエチュード、たたえよ絶対覇権アリーシャ帝国など、あまり触りたくない楽曲が多かった*1

ツーバス譜面の攻略は今後必須になってくるので、並行して取り組みがマストになる。どれで練習するのがいいかなー。

 

 

 

*1:ただ、最近の曲はむしろ癖が薄れた感があってとっつきやすい印象がある