ボジョレーヌーボーの美味しさ

ワインは苦手意識が昔から強く、克服されたと思ってもやっぱり駄目、の繰り返し。しかしボジョレー解禁日に、こういう機会だからと思って750mlのボトルを一本買ってきた。値が張るだけあって?変な後味とかなくて非常に飲みやすい。○年もの、とかが珍重されるワインの世界の中では、ボジョレーの価値は別方向のベクトルを持っている例外的な存在かもしれないが、ワインとしての美味さの一端を味わえ、また「本物」であるという点で、ボジョレーはワイン導入編としてけっしてまずいものではないと思う。
なんとも言えないよい香りに誘われて口にするその濃い葡萄色の液体は渋み、酸味、甘みを芸術的に融合させながら、フレッシュで爽やか。いわゆるコク?に欠け、妙にあっさりしている意味はあるのかもしれないが、味わいの複雑さは十分満足させられる。飲んだ後に口内に残る強い渋みもご愛敬。
この、複雑な味わいというのにはどうしようもない魅力があるし、また思ったのが、余りアルコールアルコールしていないということ。まるでジュースのようにごくごく飲めて、あまりお酒という感じがない。
そんなわけで、まさかそう早くはなくならないだろうと思っていたのだけど、オリーブオイルとバゲットをツマミにして、二日で一本空けてしまった。これはほかのワインも試してみたくなります。