「実感した達成」こそが自信に繋がる

例えば「他人による評価」は、直接自信にはつながらない。実感していないから。

実感が先にあって、その後に他人が評価する分には別に問題ないが、実感が先にあるのであまり意味はない。

試験やオーディションの「合格」は、一見自分の達成に見えるが、実は他人の評価でしかない。自分が実感できた時と、「合格」とされたタイミングはかなりズレることもあるし、永遠に実感できないこともあるだろう。

「実感」とは何か。それは「壁を越えた感覚」と言えばいいだろうか。スキルが自分のものになり、成長したことを自らはっきりわかる感覚。過去の自分にはどうしてもできなかったことが、今はやすやすとできるようになっている感覚。料理ブログで、「二周目に入った感覚」について触れたことがあるが、これもその一種と思う。

そして、その壁を越えた実感だけが人に自信を与えてくれる。壁を越えずに、いくつ試験に合格(=他人による評価を得る)しても、客観的にいかにそれが素晴らしいものであったとしても、自信を得ることはできない。

そして、そのような自信を積み重ねることで、人は精神的に大人になっていくんだと思う。