延べ竿・ウキ仕掛・生き餌でのハゼ釣り

一ヶ月ぶりに釣具店に赴いて、いろいろ釣り具を調達してきた。

先日初めて購入したリール付きのコンパクトロッドは、初心者向けと銘打たれてはいたが、長さが2.4mほどあり、初心者の水深も浅い川釣り用のロッドとしてはやや扱いにくかった。最初はとにかく手間取った。リールもラインも思うように扱えず、慣れるまでにはしばらくかかった。一旦それなりに慣れてしまえば、楽しむことはできるし、今後様々な釣りに幅広く利用できるロッドではある。ただ、もう少し手軽なものがあってもいいというのは確かだった。
そこで、短い延べ竿を購入した。固定長なので短くして仕舞うことはできないが、たかだか1mなので持ち運びに大して不便はない。その想像以上の軽さは魅力的だった。おそらくドラムスティック1本分よりも軽い。

先端のリリアンにラインを結びつけさえすれば、その先はリール付きのロッドと同様・・・と思ったが、案外勝手が違った。

①道糸の長さ問題

まず、ラインの長さをリールで調整することはできないので、ラインの長さはあらかじめ決めておく必要があるという点。家でラインと仕掛けをあらかじめ準備してから川に向かったのだが、開始した瞬間にラインが長過ぎることに気づいてすぐにラインを短く修正した。ロッドの長さ、足元から川の水面までの長さ、そして水深。その辺りをしっかりイメージできなければラインの長さは決められないし、決められなければ延べ竿での釣りはできない。

②道糸を用意する必要あるの問題

延べ竿用に購入してみた仕掛けをよく見ると、先端がチチワ結びになっている。そして、仕掛けなのに異様に長い。「竿の長さの目安」が3.6mだったのでそういうことかと思ったのだが、チチワ結びということはこれを直接リリアンにつけるのでは・・・?と、ラインを頑張ってチチワ結びにしてリリアンに接続し、さて次は仕掛けだ。うーん、このハリスが長過ぎるというところで切ってから、初めて気づいた。

この仕掛けはハリス+鈎のセットではなく、道糸+ハリス+鈎のセットだった。

延べ竿で上記のような仕掛けを使った場合、道糸と仕掛けをつなぐ手間がなくなるということだ。道糸がリリアンに代わっただけで、手間が減ったというわけではないし、むしろ長さ調整の手間が増える分、決して準備が楽になったわけではない。

なお、結局この時は、一緒に購入していたサルカンを使って道糸と仕掛けを接続してことなきを得た(?)。

実釣

上述の通り、一度ラインの長さを大幅に変更したが、その後は長さの感じはちょうどよく、特にストレスを感じることはなかった。軽く短いロッドでする釣りは体力のロスも少なく、気軽に楽しめる印象だった。

釣具店では生き餌(青イソメ)を10gだけ購入していたので、それがこれまで使っていたホタテと比較してどの程度効果的なのかという点も楽しみだった。

結果としては予想以上に食いつきがよく(大半は小さいダボハゼだが)、まさに入れ食い状態。ただ餌のつけ方が悪いのか、丸ごと鈎を飲み込まれて鈎外しに苦戦するパターンが多かった。7cm程度の小さなダボハゼに鈎を飲み込まれると外すのにかなり難儀する。以前の話だが、金属製の鈎外しを使ってみたら勢い余って鈎外しが魚の体を貫通してしまうという悲劇もあった。慣れてくるとなんとか外せるようにはなってきたが…。

また、ウキは通常状態では水平を保って綺麗に水面に浮かんでくれた。小さなダボハゼのアタリではビクともせず、しばらくして弾いてみたらかかっていた、というパターンが多かった。一度ググッと水面下に沈んだことがあり、ロッドを上に上げてみたら思いの外重たい引きがあった。力任せに引っ張ってみたところ、なんとハリスごと持って行かれてしまった。フックに引っ掛けるだけのタイプだったとはいえ、何が起こったのか全くわからなかった。

  • 1mの軽いロッドは、一旦ラインの長さが決まってしまえば扱いやすく印象良し。
  • ウキ仕掛けは今回は直接役に立った感はなかったが、結果的には入れ食い状態だったのでハゼ釣りの邪魔になることはなさそうだし、期待値も高まった。引き続き使っていきたい。
  • 青イソメは予想以上の食いつきだし、鈎にもつけやすく餌持ちも悪くない。10g100円程度で、小1時間程度の釣りでは全く使い切らなかったのでコスパも悪くないと思われる。臭いとかあるのかなと思ったが、普通にダボハゼの方が臭い印象。

今後

足元の釣りには延べ竿で良さそうだが、やはり水深が深くなっている川の中央部分に投げ込んで釣りをしてみたい。青イソメ+リールつきのコンパクトロッドで再度挑戦してみたい。