エコバッグとマイ箸の効用

最近、エコバッグとマイ箸を遣うようにしている。「エコ」だとか「環境にやさしい」だとかいうことは特に考えずに、“ファッション”的にはじめた習慣だったが、意外と楽しいというか、地味ながら具体的な効果が結構あることがわかってきたので、ここに記録しておく。

エコバッグの効用

単純に考えて、一日4枚もらうポリ袋が、0枚になるんだとしたら、一か月で捨てられるはずだった120枚のポリ袋が0になるということで、自宅のごみの削減にもとてもよいことがわかる。
何よりもよいのが「意識の変化」である。「エコバッグを使っていながら、割り箸やおしぼりを貰う」ことに違和感を感じてくるのだ。そうなったらこっちのものだ。もちろんエコバッグを使い始めた時には、特にそういう意思があったわけでもない。エコバッグを遣うという行為が、そのような意識へと導いたということ。これは、些細なことに見えるかもしれないが、見逃せない効用ではないかと思う。

マイ箸の効用

使ってみてまず感じたのは、「楽しい」ということ。やや面倒なのだが、それをやりこなすところに楽しさがある気がする。制約の楽しさ、だろうか。
そして、次に感じたのは、「おいしい」ということ。割り箸で食べると、割り箸の臭いがどうしても鼻につく。そしてささくれなどもあり、割り箸を口で一瞬咥えることもちょっとした危険があるためやりにくく、不自由さがある。また、割り箸は先端が細くなっているものもあるが、決して尖ってはいないので、箸としての汎用性をかなり失っている。つまり、箸をつかって「切る」ことがかなり困難になっているし、小さなものをつまむのにも手先が不器用みたいなもので、なかなかうまくない。
箸はいわば食事と口を結ぶインタフェースだが、割り箸においては、ただ「食べ物を口に運ぶ」という最低限の機能しか備えていない状態になっている。インタフェースが貧弱だから、食べモノと口の間にはややぎこちない関係が築かれる。一方、マイ箸は普通の箸なのだけど、普通の箸というのは割り箸の持つ欠点が無いわけで、結果として、食べモノをより直接的に味わえることになる。結果として、おいしい*1
そして、さらに感じたことは「かわいい」ということ。これは我ながら意外だったが、マイ箸に愛着を感じてきてしまったのである。これは決して僕が異常な感性の持ち主だということではないはず。誰にだって、お気に入りのグッズというのはあるだろう。服は顕著な例だが、アクセサリーや、携帯電話やらバッグやら、食卓ならお茶碗やらコップやら、枕やらマフラーやら、いろいろと愛着を感じているモノというのはあるはず。日頃持ち歩いていて、楽しくおいしく物を食べさせてくれるものに、また愛着が生まれるのも、自然ではないか。

楽しくエコバッグとマイ箸をやっていますよ、という話。実感としては間違いない。

*1:コンビニ飯とかはむしろ間接的に味わうくらいの方がいいんじゃないかという意見はあるかもしれないが