「手段に思考が囚われてしまう」

これはよく起こるように見えることなので、同じ失敗を繰り返さないよう注意する必要がある。
ちなみに、この主張はそもそも手段と思考の定義がはっきりしてないと成り立たないかもしれない。

なぜ手段が重んじられるのか。手段を使いこなすことは、目的に至るための第一段階であることは確かであるから。つまり目的と手段が入れ替わっているように見えるのは、目的をブレークダウンした際の小目標を達成することに向けられている段階にあるからである。つまり目的は忘れていなくても、最終的にその大目的が達成されるために、手段を使いこなすことが小目的になるフェーズは存在する。

「手段に思考が囚われる」というのは、またちょっと異なる。手段によって思考の幅が大幅に狭められるということ。未熟な手段であった場合には、思考する余地さえ与えない。未熟な手段が、方向性を決めてしまう。