ラジオ体操の効用

毎朝ラジオ体操をやるのは何がよいのかというのを、前NHKためしてガッテンでやっていたのだけど、結論としては様々な動きのパターンを体に覚えさせるためとかそんなことを言っていた気がする。
要するに、日常生活で必要な体の動きというのは非常に限られているため、とっさに何かある体勢(≒ポーズ)を取ろうとしても反射的にそういう動きができないんだと。ラジオ体操をやっていると、体操に含まれる様々なポーズが、体操を続けるうちに体に覚えさせることができるため、ポーズを取りやすいということらしい。
なんとも直観的にわかりづらいところを効用としてもってきたものだ、そんなニッチなところを持ってこなければならないほど、毎朝のラジオ体操は効果がないのか、と逆に思わされたものだが、豊富な実験とレトリックによって、それがすごく重要なんだよということを素直にわかりやすく伝えることに成功していたと思う。さすがNHKだと思った。
音ゲーに関しても同じようなことがいえるなあ、と最近音ゲーブームな自分としては思うわけだ。
ポップンでの細かい片手処理だとか、階段への対応だとか、速い同時押しの滝への対応だとかは、その動き方を体に覚えさせなければ対応不可能だ。もっとわかりやすい例をあげれば、初心者の頃に、2つの同時押しの押し方に苦労させられていたことがあったと思うが、あれはポップ君のシーケンスと、それに対応する体の形というのが対応づけられていなかったために反応が遅れたor反応できなかった、ということなんだと思う。
「動き方のカードを手にいれるため」という結論は、非常に根本的な脳の働きに言及しているとも言え、そう考えると実に応用範囲の広い、示唆に富む結論だとも言える。