ポニョ

ネットで刺激的な考察がホッテントリに上がっていたので読んでみた。
これは凄い。まさに目から鱗。というか目からポニョ。(厭

崖の上のポニョが神過ぎた件

この筆者の言うことは9割方うなづける。
最近はいろいろと忙殺されて(おもに東方に)、ポニョのことも頭から消えていたけれども、やはりこういう良質の考察に触れるとまた見たくなるね。

顕著なのが、ポニョが人間の女の子になって家に来たシーン。
あそこは、化け物に取られそうになっている息子を守ろうとする
母の戦いのシーンだと俺は思っている。

なるほど、そう考えればあのシーンは一つのクライマックスともいえるわけだ。
しかし、その前提を知らない観衆は、一体ここで何が描かれ、何が表現されようとしているのか、全くわからず頭上に?マークを浮かび上がらせることになるw

そして、リサの“化け物から息子を守ろうとする母の戦い”は結局・・・

75 :名無シネマ@上映中:2008/08/09(土) 01:25:00 id:oGsfp2+u
気を取り直してチキンラーメンに戻ろう。
あれ、麺も飲み込んだかどうか怪しいと俺は思っている。
卵に至っては手もつけてない。

リサはことごとく失敗した。

という結果に終わった、と。
確かに、ポニョがおいしそうにラーメンを食べる描写があるんだろうな、と当然思っていたら、麺に口をつけるシーンさえなくポニョが寝てしまったことにものすごい肩すかしをくらった感を覚えた記憶がある。w
やはり意図的だったのか…。

で、ここで白状すると、
リサのこの後の行動が俺にはさっぱりわからんのよ。
誰か補完してほしい。

・ 山の道から信号を送ったのは誰なのか?
・ あんなに二人から離れなかったリサがひとりで出発したのはなぜか?

っていうかそこまできたら、“戦いに敗れたものが、死の使いに連れ去られた”ということなんだろうなと思うのが普通なのでは…。しかしそう考えると途端に鳥肌ものだね。ダブルミーニングというか。明るい絵柄なだけにそのギャップが怖い。なつみSTEP!みたいな。

疑問は残ったままだけど、俺の考えでは、
これがリサと宗介のこの世で最後のお別れ。

って、自分でも言ってるけど。

僕はこの映画を見て、「死の予感」というのはあまり感じなかったと思ったのだが、それはとんでもない勘違いだったとも思える。もちろん、追いかけてくるポニョの不気味さやら車椅子の老婆たちが元気にはしゃぎ回る姿は余りにも露骨な「予感」ではあっただろうが。やはり、鈍感だなあ。自分。