インターネットの意思とは

「インターネットの意思」という言葉は『ウェブ時代を〜』などにも出てきたと思う。グーグル社員はインターネットの潜在的な可能性を開花させることを目指している、といえばわかりやすい。
「意思」という言葉の意味をもう少し重くとらえるなら、「アフォーダンス」という言葉が浮かぶ。アフォーダンスとはその潜在的な可能性への近道を用意する何らかの特性である。対象がある行為へのアフォーダンスを持つと、人間はその行為を容易に行うことができるようになる。つまり行為のコストが低減するわけだが、それがコストの低減にのみ留まらず、その変化が新たな変化をもたらし、ひいてはパラダイムの変化へ繋がることさえある。
ウェブに即していえば、一旦見限られたかと思われたウェブの可能性は、おそらくはインフラを含む環境変化を待って大きく拓かれた。