僕が思う現代の賢者の一人が養老孟司。
ちなみに他の賢者は石原慎太郎だけなので、まあその基準は推して・・・知れないなこれは。
あと他にいるかな。見つかり次第追加していきます。
正直この人の本はざっと読むだけでは真意を図りかねるというか、よくわからない。
当然彼は論理的に書いているのに、どうしてそうなるのかわからないというか。
まあ、そう簡単にわかるわけもないか、とも思う。
最近久々に読んだ、養老孟司の講演やら講義やらを集めた文庫本『まともバカ 目は脳の出店』の裏表紙に書いてある概要を見れば、わからなさが少しわかります。
解剖学の第一人者の目から見ると、とんでもなくいびつに生きている 人間の姿があぶりだされる。あらゆることが脳の中で行われ、 「ああすればこうなる」で突っ走ってきたものの、 ああすればこうなる以外のことが起こったとき、 うろたえる人間がそこにいる。人の「生老病死」は計算できない・・・・・・。 はたして自分に何かわかっているのか・・・・・・。 ものの見方・考え方がウソのように変わる本!
最後の一文がいかにもやけっぱちに放り出した宣伝文句という感じで、なぜか共感がもてます。
しかしそういうわけのわからなさの中にも、自分がはっとさせられるような思考や提示があります。多分9割9分わかってないんだけどあとの1分に非常に満足することができるわけです。自分とは遥かに次元が違う賢い人の文章を読むのはよいものです。