イオシス「東方アゲハ」

まさかのタイミングで発売されたイオシスの新作東方アレンジCD「東方アゲハ」。Twitterイオシス関係者の呟きで知ったこのCD、収録曲の「キャプテン・ムラサのケツアンカー」の公式PVの中毒性にふたたびあてられつつ、すぐに秋葉原メロンブックスに行って買ってきました!
このCDの発売を知って、自分の中ではかなり感慨深いものがありました。というのは、2009年のイオシスの東方アレンジCDは2008年の勢いを大分欠いていたからです。
そう思わせる要素はいろいろあります。2009年例大祭におけるSYNC.ART'SのHEART CHAINに収録のmikoさんが歌った「Ever since...」の英語歌詞、bloomというARMさんのインストアレンジCDの発売とそこにあった意味深なコメント、夏コミの「東方年柄年中」におけるmikoさんの不参加、2008年には文字通り世界中を踊らせた「チルノのパーフェクトさんすう教室」を収録した「東方氷雪歌集」を発表していたイベントである東方紅楼夢への不参加。さらに冬コミにおいても、イオシス公式の東方アレンジは頒布されなかった*1のです。また、mikoさんはこの春大学を卒業されるということもあって、「もしかするとこれからイオシスの東方アレンジというのは作られなくなってしまうのではないか・・・?」という不安が自分の中にはありました。
そんなわけで、2曲はすでに別サークルのCDに収録済のものであったとしても、名実ともにイオシスの大御所コンポーザーであろうARMさんが全曲の作曲を担当し、さらにmikoさんがボーカルを担当する新曲が2曲もあるということの嬉しさは一入でした。もちろん、この一枚のCDが今後のイオシスの活動の方向性を決めるわけでもなんでもないですが、新しい作品が一つ創作されたという喜びを、今は味わいたいと思います。
アレンジも期待通り素晴らしかったです。こんなにARMさんのヴォーカルアレンジだらけというCDはもしかしたら初?珍しいですが、まず何よりも「元気さ」、「楽しさ」、「フリーダムさ」が他の同人サークルさん達とは段違いです。さらにアレンジ能力は、もはや東方界隈では誰しも認めるであろう突出した力の持ち主ですから、向かうところ敵なしです。音楽的な観点から語ることは自分には難しいですが、そのCDのことが、自分がホントに好きなのかどうかを計るのは簡単なことです。何度も繰り返し聴きたくなるかどうか。「東方アゲハ」は、30分に満たないミニアルバムではありますが、今日購入して帰宅し、この日記を書くまでに既に再生は6回目となっています。こんなに繰り返し聴きたくなるCDも、珍しいです。

*1:というと嘘になってしまうのかもしれませんが