リズム感とギタドラのギター

BEMANIと出会ってから20年以上経つ。その間全く触れていないような時期も長かったが、おそらく音ゲーのおかげでリズム感がついていたことを今更ながら感じている。思い込みで、自分には4分音符のタンタンタンタンというリズム感程度しかないと思っていたが、先日久々にギターに触れて、3連符や付点四分などの基礎的なものからなる曲については出現するリズムが既に体にある程度染み込んでいることに気づいた。

音ゲーをやっていると、ついノーツを目で追いかけることに囚われてしまいがちだが、リズムがわかっていればいわばノーツを先取りして対応することができる。「目押し」に対する「リズム押し」だ。リズム感覚がないと、リズム押しはスコアが下がってしまううえ、地味にノーツがリズムから微妙にズレていることもあるのでスコアラーの落とし所は結局目押しになりがちだが、エンジョイ勢としては遠慮なくリズムに乗ってリズム押しでプレイすることができるわけで、スコアに関わらず音楽の楽しさを味わうことができる。リズムが正しければ、スコア的にも別にそこまで下がるわけではない。そしてこれは実際の演奏により近い音ゲーのプレイ方法といえるだろう。

ギターにはボタンが5つしかない*1からシンプルで、特にギターについてはメロディに合わせて歌うようにプレイできる。そして、これは実は数ある音ゲーとしても希少な価値かもしれない。ドラムはリズムをキープする役割があり、あくまで伴奏なのでメロディのリズムを直接演奏することはない。ポップンIIDXは楽曲を演奏する全楽器を合わせたようなノーツが降ってくる。ようするにわけがわからない。極端なケースでは、音がないところにもノーツがあったりするらしい。スマホ系の音ゲーもそれに近く、またリズムはもちろんあっているとは言え、完全に主観ながらプレイしていて楽しいギミックが強調されてしまう傾向が強いように思う。アーケードの音ゲーでいえば、チュウニズム辺りのイメージに近いだろうか。ノスタルジアはコード+メロディを奏でるイメージ。とすると、この「リズムに乗って歌うように弾ける」快感は、ギターでしか得られないものかもしれない。家の近くのゲーセンからは筐体が撤去されてしまったが、たまにはやっていきたい。

*1:除ピックレバー