雪山の運転

雪山をスタッドレスタイヤのレンタカーで運転する機会があった。

幸い、新雪の積もっている道を運転することはなく、雪道とはいっても圧雪路か、あるいは轍はアスファルトが見えている道のみ。宮城だったので、1月半ばであっても全く雪が積もっていない道が大半で、山の中に入っても全てが雪で覆われているとは限らないような状態だったのはよかった。タイミングがよかったのかもしれないが。

いろいろ新鮮な体験ができたと思う。

道・センターラインが見えない

まず、一面雪が積もっていると、どこが道なのかが分かりづらいことがある。長く伸びる一本道であればわからないことはないのだが、ガードレールがない広い場所で、かつ夕方以降だと全くわからず縁石に乗り上げたりする。

また、そこまでではなくても少なくともセンターラインは見えない。車体と道路の間隔については、車体とセンターラインとの間隔を右のサイドミラーで確認していたので、センターラインが見えないとそこが難しい。街灯の少ない道を夜にはしる時も同様。まあ、正面を見ればさすがにだいたいわかるのだが、よすがをひとつ失うというのはちょっと心細いものだ。

Bレンジの活用

前後に車がいない雪道の急カーブでフットブレーキを使ったら、車体後部が振られるという体験を初めてした。これはもし前後に車がいると相当に危険な状態。エンジンブレーキが強くかかるBレンジを積極的に活用すべき。

ちなみに下り坂でギアをBレンジに入れると、目に見えて下りの速度が安定するので楽しい。ローギア同様登り坂にも強い。エンジンの無い自転車にはない概念。

雪を踏む感覚がブレーキペダルに直に伝わる

硬いシャーベット状になった雪を踏み砕いて走るときに、振動と感覚が直にブレーキペダルに伝わってくる。結構楽しいが、自動車と道との間の薄さを実感してやや不安にもなる。直に靴で踏んでいるかのような生々しい感覚なのだ。

除雪した雪の塊という障害物

特に駐車場や歩道の脇に、除雪した雪が山状に積まれていることがある。雪が振っていなければ存在していない障害物なので、バックした際にぶつけやすい。バックするときの周辺確認のフローを再確認しなければならない。

車道脇でハザードつけて停止

雪道の途中に止まってる車をみつけて、近づいたら走り出したので後ろをついていったら左側に寄せてハザードランプをつけて停止した。道を譲るという意味かと認識して追い越してしまったが、今考えると、何か声をかけるくらいの方がよかったのだろうか。特に雪が降っていたわけでもないが、もしかして中で急病の人がいたとか…。不安になってくる。ハザードランプは多義的過ぎて困る。

故障などで道路に停車するとき
昼夜間、霧や雨などで視界が悪いとき、または高速道路上で車が故障し停車しなくてはならないとき、ハザードランプをつけて道路端に停車し、後続車に危険を知らせます。