9月末にカーシェアを使い始め、多くの回数を利用した。カーシェアの手軽さは、レンタカーとは比較にならないほど車の運転技術の上達に役立ったと思う。以下、徒然と感想を。
それなりにお金がかかる罠
利用金額はおそらく20万近くなっていると思う。駐車場を借りたらそれだけで半年で12万、保険やら車検やらガソリン代などの諸経費を考えると、必ずしも「著しい出費」というわけではないとは思うが、クルマはライトな利用であってもそれなりに金がかかるということは間違いない。ただその分のメリットはきっちり享受できたと思う。
汚れが目立つ罠
シェアカーは野ざらしの駐車場で使いまわされるため、雨風があるとその都度かなり汚れる。当然誰も掃除しないのでそのまま放置される。多少のぶつけや傷などもたいてい放置されるし、車内禁煙の警告は無視される。
マニュアルモードの罠
- ヤリスクロスのマニュアルモード(10速スポーツシーケンシャルシフトマチックモード)は便利。現在のスピード(?)に応じてMモードに変更したときのギヤ段が違う。
- 主に下り坂や下りの山道でフットブレーキを乱用しないために活用している。最近は平地でも緩やかな減速のために使っている。無駄なフットブレーキは極力使わない。
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低速ギアにチェンジして減速するのはとても便利だが、フットブレーキでブレーキランプを点灯させることは後続車にブレーキを踏んでいることを伝える意味もあるのでその点は銘記。
- マニュアルモードでアクセルを踏むとECOモードが解除されてエンジン音がやたら煩い。
一方通行の罠
- 都内の住宅街にうっかり入り込むと一通の嵐。一見普通の十字の交差点でも、右折禁止だったりするのが怖い。
- カーナビの罠と合わせてより凶悪になる
駐車場の罠
満車の場合
- 満車かそうでないかは確認する。
- 商業施設の立体駐車場の場合、満車でもガンガン入っていく
- 前の車の後で待機する必要はない。ぐるぐる回って空きを待つことができる。それでも無理なレベルなら交通整理の人がついて一台一台案内されるはず。
- 満車の場合、一旦スルーしてぐるっと回って戻れば空きが発生している可能性がある。
都内駐車場
- 立体駐車場の上り下りがいろは坂のようなヘアピンが連続するパターンも。
- 駐車スペースの左右がめちゃくちゃ狭くて、少し大きめの車だと後方ドアから出ることができない。
- スペースに入れる前に同乗者には出てもらうしかない(←危険!)
- 一旦諦めて他のスペースを探そうとすると、一通のまま他のスペースが見つからず、そのまま強制的に出口に案内される。
- バック駐車せず、頭から突っ込んで止めると普通に詰む。
- 一通が分かりづらい
- 入り口(一通)から間違って出てしまう
カーシェアのパーキング
- 出し入れにコツが必要そうな狭い駐車場の中にいかついシェアカー(SUVとかステーションワゴンとか)が駐車されてる
- 事例:パーキングの前の道路は右左どちらにも進める相互通行の道路だが、道幅が狭すぎるので駐車場から出るときに右側に進もうとすると設計上必ずぶつかる(→左側に進むしかない=事実上の一方通行)。
- 都内の住宅街の中の一通だらけの狭い道の中に点在している。地元民しか攻略できない道に平気でカーシェアのクルマを配置する。初心者殺しの側面もある(初心者マークが必要な運転手には乗ってほしくないかもしれない)。
カーナビの罠
- カーナビに「自宅」登録されているのに、都内の入り組んだ駐車場は細かく案内せず、ナビゲーションのルートが途中で目的地近辺で途切れている。
- 近いと案内を拒否される(「近くにありますので地図上で確認してください」などと言われる。地図でわからないからカーナビに依頼してるんだけど?)
- たまに交通ルールを破る(転回禁止地点で転回など)
- たまにGPSが間違って道でないところを走行し始める
- 「左折です」と言われたタイミングで左折したら、もう一本向こうの道が正しいルートだった。しかも左折は進入禁止だった。
- 高速道路のルートの取り方が謎。
- めちゃくちゃ案内の音量が小さく設定されてることがある。
- 北が常に上になって矢印がどこに向かうかわからない◯コネクトのカーナビ。
- なぜか自車を示す矢印が画面中央ではなく左に少しズレている(なんで?)
夜道の罠
- 街灯がない。ハイビーム必須
- でも対向車がハイビーム点灯しているとめちゃくちゃ眩しくて死ぬ
- 距離感が失われる。前方のクルマにうっかり近づきすぎる。
- 視力が失われる
緊急車両の罠
- 救急車が後ろから近づいてきたら脇に寄って道を開ける。頑張れば一台くらい通れるスペースが空く(先日体験して感動した)。
高速道路の罠
- カーナビで案内していても、意外にJCTでの乗り換えや、出口の選択で誤ったりする。ある程度把握しておく必要がある。
- 特に首都高で、車線変更禁止エリアが結構ある。トンネルに入る前から黄色ラインで、入った後に分岐があるケースも。
- 高速の場合(特に首都高)隣の車線が混み合ってるとなかなか車線変更しにくいこともある。高速で分岐を間違うとややタイムロスになるので注意。
- PA/SAが混みすぎていて入れないパターン 大渋滞でトイレに行けないことも。高速を降りて最寄りのコンビニに行ったら、そこでもトイレが大行列だったこともある。
まとめ
いずれにせよ、カーシェアのおかげで運転の機会が激増し、結果として純粋に運転の楽しさを感じられるようになってきたと思うが、まだまだ知らないことが多い。当たり前の話かもしれないが、麻雀のルール以上に複雑で知識量が多い。
例えば・・・バッテリーについて。バッテリーが上がった、という話はたまに聞くのだけど、対処法は全く知らない。カーシェアにおける車両のメンテの仕組みもわからない。シェアカーのバッテリーはいつ交換されるのか?また、ウォッシャー液はいつ補充されるのか?車検はどうなっているのか?タイヤは?車内の清掃などはどうなっているのか?洗車はガソリンのように、ユーザーがやるインセンティブはあるのだが、誰もやらなかった場合はどうなるのか?
ここを読み込む必要がありそう。
カーシェアユーザーといっても、車内外の清掃用の道具や三角停止板や発煙筒のような非常時のグッズは可能であれば持参しておくのがよいかもしれない。